【インターンシップ体験記】課題と向き合うことで自分自身と向き合えた10日間でした

  1. 【インターンシップ体験記】課題と向き合うことで自分自身と向き合えた10日間でした

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こんにちは。インテリジェントネットの中島です。

弊社では2016年に引き続き、専修大学から2名のインターンシップ生を受け入れました。
こちらはその内1名の原愛佳さんのインターンシップ体験記です。

今回のインターンシップでは、あるWebサイトのリニューアル企画提案書を8日間で作成し、社内でプレゼンを行うところまでを行ってもらいました。

彼女は『実際にどのような仕事なのか』『自分にできることは何か』を知るためにインターンに参加したようですが、ちょっとハードな提案書作成というワークの中で問いの答えは得られたのでしょうか。


専修大学の原愛佳さんのインターンシップ体験記

9月4日から15日までインターンシップでお世話になりました。
専修大学の原愛佳です。

私がインターンを通して学びたいと思っていたことは
実際にどのような仕事なのか自分にできることは何かということです。
今回のインターンでは同じインターン生の若林さんと一緒に、実際にインテリジェントネットさんがいままで扱ったことのあるサイトのリニューアル提案書とワイヤーフレームを作成しプレゼンを行いました。

インターンシップに10日間通ったことで気づいたことを大きく分けて4つ紹介します。

1.情報を相手に伝えるということ

情報を相手に伝えるということが一番苦労しました。
リニューアルサイトを考える以前の問題でした。
会社という組織の中にいると、資料を見てまとめたもの、日報、発表の資料など、あらゆ情報が自分だけのものではなくなり、誰かと共有しなければいけなくなるのだと気づきました。

何をするにも人に伝わる資料構成やデザインを意識しなければならないというのは、初めての経験で、今までどうやってレポート書いていたんだろう...と心配になるくらい、伝え方に問題がありました。

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初日の作業では、いただいた資料やサイトから重要な点を取り上げてデータを一覧化しました。普段通りに資料をまとめると指導担当の方から「見にくい、時間をかけない説明してもらわないと伝わらない」ということをご指摘いただきました。
確かに、私が書き起こしたデータは分類もしてなかったし、ただひたすら情報が陳列しているだけのものでした。
ファイル名もなく、パッと見ただけでは「これは誰が何日に提出した何のデータか」
ということが何の情報もなしに受け取った人に何も伝わらないことがわかりました。

どんなに些細なものでも、人に見てもらう可能性のあるものはまとめ方に気をつける必要があるという、当たり前のことに気づけていませんでした。
日報の書き方や資料の書き方も同じで、箇条書きなのか、文章は読みやすいか、文字の大きさ、番号のつけ方...など考えることはたくさん。
少し気をつけるだけで改善できることがあり、伝えることの最初の一歩を学べました。

2.流れのある構成

考え方で苦労したこともたくさんあります。
画面設計を作成する前に、サイトのあるべき姿を考えるための調査・分析を行いました。調査を進めていき、インプットした情報量が多くなる程、画面設計に必要な情報の優先順位を考えなくてはいけませんでした。

あるべき姿とは...

考えれば考えるほどわからなくなりました。
とりあえず資料を見て、止まって、分からないからもう一回見て...結局何が知りたいんだっけ?と迷走。
それでも自分たちなりにまとめてみました。
しかし...まあ足りないことだらけで。
何が出来ていないかがわかっていませんでした。

苦しんでいる所で指導担当の方から、問題点から仮説を立て、それを証明するためにデータを使い、解決策につなげるという仮説と結果のつながりを意識してみるようにアドバイスをいただきました。

正直、最初はその意味もよくわかりませんでした。そこで「仮説」の例も挙げていただきました。

「みんなが感じている何のサイトかわからないという問題は、もしかしてTOPページに情報が不足があるためという仮説を立てる。情報を得るためにやってきたのに、サイトが自分に適したのもかがわからなければそのサイトは使わない、とペルソナの行動で証明する。だからTOPページでなんの情報得られるのかを記載する必要がある。というロジックの進め方を各所でやってみる。」

なるほど。例を聞いて理解しやすくなりました。
自分たちがわからなかったのは仮説を証明すること、あるのとないのとでは説得力が全然違います。
わからないことがわかると、それを補うために情報を見るため、何も考えずに資料を眺めるのとは比べ物にならないくらい吸収できました。

作業を進める中で仮説はたくさんあげた方がいいと気付きました。
最初から仮説や考えを狭めてしまうとそれ以上のものは生まれてこないというか。
指導担当の方にも「他にも可能性あるよね?まだやり方あるよね?」と投げかけていただいたことで自分がどれだけ狭い考えで進めていたかがわかりました。

ユーザーって誰だ?

一回冷静になって、自分がユーザー視点に立つと「これは必要、ここがよくわからない、これはなんで?」など意外とあっさり気づくこともありました。
突っ込みながら作業することでまた理由・証明付けに苦しむこともありましたが、納得して進めることができました。

悩むことも多かったのですが、指導担当の方から『なぜこれをここにおくのかがわからないときはおかないとどうなってしまうのかを考えてみる』や『好きを考えるときに、嫌いをあげてみると「それ以外は好きに近い」』というアドバイスを頂き、普段から何かを考えて詰まった際は、反対のことを考えて見ると答えに近づくことがあると学びました。

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実際に作った資料は自分たちが想定したペルソナのUXフローに従って流れていましたが、今あるデータ、競合や自社の強みなどもっと理由に繋がるところはあったと思います。
そもそもペルソナを作る際に現在のデータをちゃんと見るべきでした。ペルソナはメインユーザーを想定しているので、サブとなるユーザーだと考え方も変わってくると指摘を受けてから、想定ユーザーの幅の狭さに気づきました。

男女どちらが多く利用しているか、年代はどうか、何の目的でサイトにくるかなどを考慮した上で作成すれば、それに従って今ある機能をもう少し活かせたサイトになったはずです。
また「ユーザーは頭でサービスを使わない」という言葉。これがグサッときました。作業をしていくうちに目の前の流れに気を取られ直観的なUIとは言えないものになっていました。
これらの講評を頂いてから改めて資料を見直すと、矛盾している箇所が結構ありました。

3.誰に伝えたいのか

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発表の際、納得している情報かそうでないかによって、伝え方にも違いがありました。
自分がきちんと納得している情報は自信を持って伝えることができましたが、曖昧なままだった流れは自信がなく考えがうまく伝わらなかったと思います。
もう少し早い段階で、流れをイメージしていればポイントを強調できたかな。
話に抑揚があるだけでも、同じ内容が相手に伝わりやすくなると考えました。

また発表では誰に伝えるのかがとても大切であると改めて思い知らされました。
今回の発表は社内で行いましたが、自分たちが理解しているだけで聞いてくださっていた社員さんはそもそもどんな趣旨の提案書なのかわかっていませんでした。置いてきぼり状態で話を進めてしまっていたのです。自分たちのことに精一杯で聞いていただく方に全く頭が回っていませんでした。発表の前に、誰に対して発表するか考えられていたら、必要な情報を伝えることができたと思います。

4.まずはやってみる

今までは、自分は何ができるかも知らないくせに、苦手だと思っているものはできないからやりたくないと、できるだけ避けてきました。 そんな自分に不安を覚えてインターンに参加させていただいたので、サブテーマとして「前向きに頑張る」を頭に置いていました。 インターンを通して初めはできることよりもできないことが多いと思い知らされましたが、自分は何ができないかを前よりはっきりさせることができました。

今までどれだけ避けてきたんだという話ですが...

でも、アドバイスという形でお話を聞いて、(同じこと考えてた!)と思うこともありちょっと嬉しくなりました。
考え方があっていてもそれを形にできないのは、実行して定着していないから自信がなく、また伝え方がわからないからだと気付きました。

発表も説明がうまくできなかったり、人前にいることで緊張してせっかく作った資料を全部伝えることができなかったり...
でもそれは前にも書いたように、全体の流れを納得できるまで練習できていなかったからで、改善の余地はありそうでした。
逆にどんなに緊張していても、若林さんが発表しているときはそれを聞くことができたし(余計緊張に繋がったけど...笑)、直前に資料を一つにまとめないといけないという時も、すぐに対応できました。

反省点があれば次に活かせるし、自分のいいところを見つけようとすることで自信に繋がると思います。なんども繰り返し実践することで成長するんだなと。
わからない、できないということは、これから沢山のことを吸収できる、可能性が沢山ある。そう考えると、今回の経験は全てが新しい発見で新しい考え方に繋がりました。

2週間貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。
たくさん気を使っていただいたし、迷惑もかけましたが、大学に入って1番自分のことや、将来のことについて考えられた期間でした。
吸収できたことが多く、いろんな可能性をみることができたので今後の人生選択に活かし、充実した社会人を目指したいと思います。

本当にありがとうございました。


彼女が体験記の中で上げた4つの気づきはWeb制作に触れた方だと
どれも当たり前のように感じるかもしれません。

1.情報を相手に伝えるということ
2.流れのある構成
3.誰に伝えたいのか
4.まずはやってみる

ただ、そんな当たり前とも思える気づきでも、自分の力で導き出せたことに意味があるのではないでしょうか。

さて、最初に挙げていた彼女の"学びの目標"ですが...どうやら達成できたようですね。提案書作成という仕事の流れの中で『自分が何が出来ないか』を知り、これからの成長のきっかけをつかめたようです。

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